席替えを「ボタンひとつ」にしたら、クラスが変わった話
#003
席替え。
生徒にとっては一大イベントですが、
教師にとっては、正直なところ「手間」でしかありませんでした。
以前の私は、紙にあみだくじを手書きで作り、
クラス全員の名前が漏れていないかを一人ひとり確認していました。
40人近くの名前を、ひとつも漏らさないように指でなぞりながら確認する。
地味ですが、これが意外と神経を使います。
席替えが終わったら終わりではありません。
新しい座席表をパソコンで作り直して、印刷する作業も待っています。
たったこれだけのことに、30分以上かかることもありました。
たかが席替え。
されど席替え。
通常業務だけでも忙しい毎日の中で、
席替えにまで手が回らないのが現実でした。
やりたいのに、手が回らない
ただ、本音を言えば、もっと席替えをしてあげたいとずっと思っていました。
生徒は席替えが好きです。
新しい席になるだけで、なんとなくクラスの空気がリフレッシュされます。
それに、授業中のペアワークやグループ活動を考えると、
いつも同じメンバーで固定されてしまうのは、もったいないです。
いろんな生徒と関わる機会は、
クラスの人間関係を広げてくれます。
やりたい。
でも、手が回りません。
この「やりたいのにできない」というジレンマは、
席替えに限らず、仕事の中にたくさんあるのではないでしょうか。
ChatGPTに「作って」とお願いした
そこで私がやったのは、
エクセルのマクロ(VBA)を使って、
ボタンひとつで席替えができる仕組みを作ることでした。
と言っても、私はマクロを使いこなせるわけではありません。
やったことはシンプルです。
ChatGPTに「生徒名簿からランダムに席を割り振って、座席表も自動で作るマクロを書いてほしい」とお願いしただけです。
出てきたコードをエクセルに貼り付けて、動作確認。
最初はエラーが出て動かないこともありましたが、
そのエラーの画面をそのままChatGPTに見せて「ここが動きません」と伝えると、修正されたコードが返ってきます。
その繰り返しで、完成しました。
今では、ボタンを押すだけで、ランダムに席替えが完了します。
座席表もそのまま印刷できるので、
以前のような「あみだくじを作る → 確認する → 座席表を作り直す → 印刷する」という一連の作業が、ほぼゼロになりました。
月1回が、2週間に1回になった
仕組み化したことで、席替えの頻度が一気に上がりました。
以前は月に1回できればいい方でしたが、
今は2週間に1回のペースで実施できています。
やろうと思えば、毎週でも可能です。
この変化は、想像以上にクラスに良い影響を与えてくれました。
まず、授業中のペアワークやグループ活動のマンネリ化を防げるようになりました。
毎回違うメンバーと組むことで、生徒同士に新しい交流が生まれます。
結果として、クラス全体の仲が少しずつ良くなっていったように感じています。
もうひとつ、意外だったのは「不登校の予防」にもつながったことです。
実は、自分の座席が気に入らないことが理由で、
学校に来られなくなってしまう生徒もいます。
でも、席替えが頻繁にあると、
「どうせすぐ変わるし」と前向きに捉えられるようになります。
この「すぐ変わる」という安心感は、
生徒の心理的な負担を軽くしてくれました。
「この子たち、離して」もボタンひとつ
クラスを運営していると、
どうしても生徒同士のトラブルは起こります。
喧嘩をしたり、仲がこじれてしまうことは避けられません。
以前なら、そういった生徒同士が隣にならないように手動で調整する必要がありました。
これも地味に大変な作業です。
でも今は、ChatGPTに「この生徒とこの生徒は離してほしい」と伝えるだけで、
その条件を反映したマクロに更新できます。
担任として、安心して席替えを実施できるようになりました。
コピペで共有、めちゃくちゃ感謝される
同じような悩みを持っている同僚は、実はたくさんいます。
席替えが面倒で、なかなか実施できません。
座席表を作り直す時間もありません。
そんな声を聞くたびに、
私が作ったエクセルファイルをそのまま共有しています。
私の手間は、ファイルをコピペして渡すだけです。
それだけなのに、めちゃくちゃ感謝されます。
自分が仕組みを作って、他の人にも共有する。
たったこれだけのことで、職場全体の効率が少しずつ上がっていきます。
「エクセル得意なんですね」と言われることもありますが、
実際にやっているのはChatGPTとの会話だけです。
技術力は関係ありません。
「こういうのが欲しい」と言葉にできれば、あとはAIが形にしてくれます。
仕組み化の本質は「余白」を作ること
こういった小さな仕組み化を積み重ねた結果、
私は堂々と定時で帰れています。
ただ、ここで伝えたいのは、
「定時で帰ること」がゴールではないということです。
席替えの自動化は、単なる時短ツールではありませんでした。
手間がなくなったことで、
「もっと席替えをしてあげたい」という気持ちを、
実際に行動に移せるようになりました。
仕組み化の本質は、
「やらなくていいことを減らす」ことではなく、
「本当にやりたかったことを実現する余白を作る」ことだと思っています。
忙しさに追われて後回しにしていたこと。
それが仕組みひとつで「当たり前」に変わる。
その積み重ねが、仕事の質も、日々の暮らしも、少しずつ変えてくれます。
私はこのやり方でうまくいきました。
もしよかったら試してみてください。
それではまた。






自分だけじゃなくて周りの同僚の仕事を減らし、生徒も幸せに…超理想的なAI利用法ですね👍
こういうのをみんなが積み重ねて横展開すると教員の仕事にも余白が生まれますよね。
またいろんなアイディアを共有してください❗️
学生のころ、席替えが少なく不満でした。先生の気持ちとか考えたことなかったので新しい視点をもらえました!ファイルで共有することで、人間関係に良い影響がえられるのもレバレッジが効いている感じがして読んでいて嬉しい気持ちになりました。