教師を始めて20年以上になります。
その中で、私は一度も車通勤を主な通勤手段にしたことがありません。
基本はずっと、電車と徒歩です。
もちろん、車が便利な場面はあります。
雨の日。
荷物が多い日。
駅から遠い場所へ行く日。
そういうときに車のありがたさを感じることはあります。
ただ、毎日の通勤手段として考えたとき、私はどうしても車通勤を選ぶ気になれませんでした。
理由はシンプルです。
時間とリスクとお金のバランスを考えると、私にとっては電車通勤のほうが合理的だったからです。
電車通勤のメリットは、自分の時間を使えること
電車通勤の一番大きなメリットは、移動中に自分の時間を使えることです。
電車に乗っている間は、スマホを見ることができます。
ニュースを読むこともできます。
メモを書くこともできます。
本を読むこともできます。
眠ることもできます。
今なら、ChatGPTと英会話の練習をすることもできます。
通勤時間は、毎日必ず発生します。
その時間を、ただ移動で終わらせるのか。
少しでも自分のために使える時間にするのか。
この差は、かなり大きいと思っています。
片道1時間でも、往復で2時間です。
それが平日5日あれば、1週間で10時間です。
1か月なら40時間前後になります。
この時間を全部とは言わなくても、一部でも自分のために使えるなら、かなり大きいです。
私は通勤時間を、情報収集や思考の整理に使ってきました。
何かを学ぶ時間にもなりますし、何もせずに休む時間にもなります。
車を運転していると、こうはいきません。
運転中は、基本的に運転に集中する必要があります。
当たり前ですが、スマホを見たり、文章を書いたり、寝たりすることはできません。
つまり、電車通勤は移動時間でありながら、自分の時間でもあるのです。
加害者になるリスクを避けられる
Yeah. 2つ目のメリットは、交通事故で自分が加害者になる可能性をかなり減らせることです。
ここは、私にとってかなり大きいです。
車を運転する以上、どれだけ気をつけていても事故の可能性はゼロにはなりません。
自分がケガをする可能性もあります。
それ以上に、自分が誰かにケガをさせてしまう可能性があります。
これは、私にとってかなり重いリスクです。
もちろん、電車通勤にも事故や遅延のリスクはあります。
ただ、自分がハンドルを握って、誰かを傷つけてしまう可能性とは、重さが違います。
私はこのリスクを、毎日背負いたくありませんでした。
交通費が分かりやすい
3つ目は、交通費が分かりやすいことです。
私の場合、電車通勤であれば定期代がそのまま支給されます。
実際にかかる金額がはっきりしていて、その分がきちんと出る。
これは地味ですが、大きいです。
さらに、通勤手当は一定の範囲内で税金がかからない扱いになります。
もちろん細かい制度は職場や条件によって違いますが、少なくとも私の感覚では、電車通勤の交通費はかなり納得感があります。
一方で、車通勤の場合は少し違います。
ガソリン代が実費でそのまま戻ってくるわけではありません。
多くの場合、距離などをもとに計算されます。
その計算が、実際のガソリン代や車の維持費とぴったり合うとは限りません。
車にはガソリン代だけでなく、タイヤ、オイル、保険、車検、修理代もかかります。
そこまで考えると、車通勤は思った以上にお金がかかると感じます。
車通勤は、毎日ハンドルを握る時間になる
反対に、車通勤で一番気になるのは時間です。
たとえば、片道1時間。
往復で2時間。
これを毎日続けるとします。
冷静に考えると、毎日2時間、丸いハンドルを握って前を見続けることになります。
もちろん運転そのものが好きな人もいると思います。
車内で音声を聞けるというメリットもあります。
ただ、私にとっては、その2時間を毎日運転に使うのはかなりもったいない感覚があります。
電車なら、同じ2時間でも使い方を選べます。
読む。
書く。
考える。
寝る。
調べる。
車では、それがかなり制限されます。
この差は、1日単位では小さく見えるかもしれません。
でも、20年、30年と積み重なると、かなり大きな差になります。
35年間、毎日集中し続けられるのか
もう一つ、車通勤で気になるのは事故のリスクです。
仮に、定年まで30年以上車通勤を続けるとします。
平日はほぼ毎日。
往復で2時間。
それを何十年も続ける。
その間、私は本当に1秒も気を抜かずに運転し続けられるのか。
正直、かなり疑問です。
自分がどれだけ注意していても、疲れている日はあります。
考え事をしてしまう日もあります。
体調が万全ではない日もあります。
さらに、道路には自分以外のドライバーもいます。
たまに車を運転すると、スマホを触りながら運転している人や、かなり無理な運転をする人を見かけます。
自分が注意していればすべて防げる、というものではありません。
この不確定なリスクを、毎日の通勤でずっと背負い続ける。
私はそこに、かなりの重さを感じます。
それだけのリスクを取っても、給料は増えない
最後に、お金の話です。
車通勤をしても、電車通勤をしても、基本的に給料は変わりません。
車を運転するからといって、給料が増えるわけではありません。
事故のリスクを取る。
運転に集中する時間を使う。
車の維持費もかかる。
それでも、仕事として得られるリターンは同じです。
これを考えると、私にとって車通勤はかなり割に合わない選択に見えます。
リスクが高いなら、その分だけリターンも高くあってほしい。
でも、車通勤と電車通勤を比べると、車通勤のほうがリスクは高く見えるのに、得られるものは増えません。
むしろ、自分の時間は減り、事故のリスクは増え、車にかかる費用も増えます。
だから私は、車通勤を主な通勤手段にはしてきませんでした。
通勤は、毎日の小さな人生設計です
通勤手段は、人によって事情が違います。
住んでいる場所。
職場までの距離。
家族の送り迎え。
公共交通機関の有無。
荷物の量。
だから、車通勤が悪いと言いたいわけではありません。
車でなければ通えない人もいます。
車のほうが生活に合っている人もいます。
ただ、私の場合は違いました。
電車と徒歩で通える環境がありました。
そして、その選択によって、自分の時間を作ることができました。
事故の加害者になるリスクも減らせました。
交通費の面でも納得感がありました。
通勤は、毎日のことです。
だからこそ、なんとなく選ぶと、あとから大きな差になります。
1日だけ見れば、小さな差かもしれません。
でも、20年続けると、その差は人生の一部になります。
私は20年以上、電車と徒歩で通勤してきました。
今の時代はスマホがあります。
AIもあります。
音声入力もあります。
耳で学べるコンテンツもあります。
そう考えると、電車通勤の価値は昔よりも上がっていると感じます。
移動時間を、ただの移動で終わらせない。
自分の時間として取り戻す。
私にとって電車通勤は、そういう選択でした。
それではまた。





