言い方ひとつで、保護者に怒られることも、感謝されることもある
#008
こんにちは。
高校で20年以上、英語教師をしているアナスイです。
今日は、学校現場で何度も感じてきた「言い方ひとつで、相手の受け取り方は大きく変わる」という話をします。
これは教師だけの話ではありません。
保護者対応でも、職場の連絡でも、家庭での会話でも、同じことが起きています。
同じ内容を伝えているのに、怒られることもあります。
逆に、感謝されることもあります。
その差は、ほんの少しの言葉の選び方だったりします。
欠席連絡がない生徒がいるとき
担任を長くしていると、欠席しているのに保護者から連絡が入っていない、という場面があります。
学校では基本的に、生徒が欠席する場合、保護者から連絡をしてもらうことになっています。
昔は電話が中心でした。
最近はネットを使って、学校に欠席連絡を入れる仕組みも増えています。
使う道具は変わりました。
でも、目的は変わっていません。
子どもの安全を守るためです。
学校に来ているはずの生徒が来ていません。
しかも、欠席連絡がありません。
これは担任として、必ず確認しなければいけないことです。
ただ、ここで難しいのが、保護者が本当に連絡を忘れている場合だけではないということです。
保護者は学校に電話をしています。
でも、その連絡が事務室で止まっていて、担任まで届いていません。
こういうことも、ごくたまにあります。
「学校に来ていませんが」と言うと、怒られることがある
このとき、担任が保護者に電話をして、こう言ったとします。
「〇〇君が学校に来ていませんが、どうしていますか?」
もちろん、担任としては確認しているだけです。
悪気はありません。
むしろ、生徒の安全確認として当然の連絡です。
ただ、保護者がすでに学校へ連絡していた場合、この言い方は少しリスクがあります。
保護者からすると、
「いや、朝ちゃんと学校に連絡しましたけど」
となります。
場合によっては、
「学校の中で連絡が回っていないのに、こちらが連絡していないみたいに言われた」
と感じる方もいます。
こちらにそんなつもりがなくても、相手はそう受け取ることがあります。
これは学校現場では本当にあります。
そして、こういう小さな行き違いが、保護者との関係を少しずつ難しくしてしまうこともあります。
私が使っている言い方
そこで、私はこう言うようにしています。
「〇〇君の体調が気になったので、ご連絡しました」
「〇〇君、今日はどんな様子ですか?」
最初に、欠席連絡がないことを確認するのではなく、その生徒の様子を気にしていることを伝えます。
この言い方にすると、保護者の受け取り方が大きく変わります。
もし保護者が連絡を忘れていた場合は、
「あ、すみません。学校に連絡するのを忘れていました」
「実は昨日から風邪気味で、今日は休ませようと思っていました」
という返答になります。
責める感じにはなりません。
保護者も素直に話しやすくなります。
一方で、保護者がすでに学校へ連絡していた場合も、この言い方なら角が立ちません。
保護者からすると、
「朝、学校には連絡したけれど、担任の先生が心配してわざわざ電話してくれた」
という受け取り方になりやすいです。
実際に、
「先生、わざわざ確認してくださってありがとうございます」
「たぶん一日休めば戻ると思いますので、また明日からよろしくお願いします」
という返事をもらうことがあります。
同じ確認の電話です。
でも、言い方が違うだけで、相手の反応は大きく変わります。
伝える順番で、相手の感情は変わる
私が大事にしているのは、「事実確認」より先に「心配している気持ち」を伝えることです。
もちろん、欠席連絡がないことは確認しなければいけません。
安全確認は大切です。
でも、最初の一言が、
「連絡がありません」
なのか、
「体調が気になりました」
なのかで、会話の空気はまったく変わります。
前者は、相手を責めているように聞こえることがあります。
後者は、相手を気にかけているように伝わります。
こちらの目的は同じです。
生徒の状況を確認したいだけです。
でも、相手の感情は同じにはなりません。
言葉というのは、内容だけでなく、順番も大事だと思います。
教師以外の仕事でも同じです
これは、学校の保護者対応だけの話ではありません。
職場でもあります。
家庭でもあります。
友人関係でもあります。
相手に確認したいことがあります。
でも、その聞き方によって、相手が責められたように感じることがあります。
逆に、こちらが気にかけていることが伝わると、感謝されることもあります。
同じことを言うなら、相手が受け取りやすい言い方を選んだ方がいいです。
これは、相手に媚びるという話ではありません。
必要な確認を、余計な摩擦を生まない形で届けるという話です。
教師という仕事をしていると、こういう場面に何度も出会います。
そして、そのたびに思います。
言葉の選び方は、技術です。
生まれつき話がうまい人だけができるものではありません。
意識して練習すれば、少しずつ変えていけます。
とはいえ、私も家では怒られています
ここまで偉そうに書いてきました。
でも、家では妻にめちゃくちゃ怒られています。
言い方ひとつで相手の受け取り方が変わります。
そんなことは、頭ではわかっています。
でも、家庭ではつい雑な言い方をしてしまうこともあります。
まだまだ修行中です。
だからこそ、仕事でも家庭でも、これからも気をつけていきたいと思っています。
同じ内容を伝えるなら、相手を責める言葉ではなく、相手を気にかける言葉から始めてみます。
たったそれだけで、怒りが生まれる会話が、感謝される会話に変わることがあります。
私はこのやり方でうまくいきました。
もしよかったら試してみてください。
それではまた。






すごくわかります笑
連絡が事務室で止まって険悪なムード、、、何度経験したことか😭
これから中学校ではチーム学担の流れがもう迫っていますので、これまで以上に連絡の有無を確認してからの行動が必要です。そして、電話の話し方もこのように考えなければなりませんね
とてもわかりやすかったです!
勉強になりました( ᵕᴗᵕ )ペコ