期末考査をAIでまるごと作ってみた話
#011
期末考査が終わりました。
今回、私は英語コミュニケーションのテスト作成を担当しました。
そして初めて、リスニング問題、筆記問題、さらにテスト後に配布する模範解答まで、テスト作成に必要なものをすべてAIで作成しました。
これまでも、筆記問題の作成にはAIを使っていました。
ただ、リスニング音声や模範解答までは、自分で作る部分が残っていました。
今回は、その残っていた部分も含めて、まるごとAIに任せてみました。
結論から言うと、大きな問題なく完成しました。
そして一度このやり方を経験してしまうと、もう以前の作り方には戻れないなと感じています。
リスニング問題づくりが、一気に軽くなった
まず大きかったのは、リスニング問題です。
これまでリスニング問題の作成は、テストづくりの中でも特に手間のかかる仕事でした。
原稿を用意する。
読み上げの音声を作る。
男女の声を分ける。
スピードを調整する。
聞き取りやすさを確認する。
問題そのものを作るだけでなく、音声まわりの作業がどうしても発生します。
ここが、今回かなり楽になりました。
今はCodexにリスニング問題用の専用スキルを作ってあります。
やることは、読み上げてほしい原稿をWordファイルで用意するだけです。
あとはAIが、自動で音声を作成してくれます。
しかも、そのスキルは私の好みに合わせて調整してあります。
読むスピードも変えられます。
男性の声、女性の声も指定できます。
どの部分をどの声で読むかも、こちらの意図に合わせられます。
これまでは、リスニング音声を作るためにかなりの時間を使っていました。
でも今回は、その時間をそのまま読書に使うことができました。
AIが音声を作っている間、私は本を読んでいました。
仕事をしていないわけではありません。
AIに任せられる作業はAIに任せて、自分は別の学びに時間を使っていたという感覚です。
この差は、かなり大きいです。
筆記問題は、使うほど自分の型に近づいていく
次に筆記問題です。
筆記問題については、以前からAIを活用していました。
今回も、まずAIに問題を作ってもらいました。
もちろん、作って終わりではありません。
最終確認は自分で行います。
問題の難易度は適切か。
本文の内容と設問がずれていないか。
選択肢にあいまいなものはないか。
配点や解答欄に無理はないか。
そうした部分は、最後に自分の目で確認します。
気になる表現があれば修正します。
そして、その修正内容をまたAIに反映させます。
ここが大事だと思っています。
AIは、一回使って終わりの道具ではありません。
こちらが直した内容を積み重ねていくことで、少しずつ自分の好みに近づいていきます。
「この表現は使わない」
「この形式の問題は入れたい」
「このレベルの選択肢にしたい」
こういう細かい好みを、少しずつ覚えさせていく。
すると、次に作るときの精度が上がります。
使えば使うほど、AIが自分の仕事の型に近づいていく。
今回も、その手応えがありました。
模範解答は、AIがかなり得意な仕事だった
そして3つ目が、模範解答です。
今回やってみて、模範解答の作成はAIがかなり得意な仕事だと感じました。
これまでは、自分で模範解答を作っていました。
問題を見ながら、解答を入れて、必要なら日本語訳や解説も整える。
そこまで難しい作業ではありません。
でも、地味に時間がかかります。
しかも、ミスが許されません。
模範解答に間違いがあると、採点にも影響します。
生徒に配布するものとしても、信頼性が下がってしまいます。
だから確認は必要です。
ただ、今回はAIに依頼するだけで、模範解答がほぼ完成しました。
念のため内容を確認しましたが、すべて正しく作成されていました。
確認を終えたとき、正直に言うと少し拍子抜けしました。
「今までここに使っていた時間は何だったのだろう」
そんなことを思いました。
もちろん、確認をしなくていいという話ではありません。
最後に責任を持つのは自分です。
ただ、ゼロから自分で作る必要はない。
この感覚を得られたのは大きかったです。
AIは仕事を奪うのではなく、余白を返してくれる
今回の経験で実感したのは、AIは仕事を奪う存在ではなく、自分の時間を取り戻してくれる存在だということです。
AIにテストを作ってもらっている間、私は読書をしていました。
別の仕事にも取り組めました。
コンピューターだけでは完結しない仕事に時間を使うこともできました。
その結果、時間に余裕が生まれました。
そして、その時間の余裕は、そのまま心の余裕にもつながっていると感じています。
仕事が少し早く終わる。
それだけでも助かります。
でも本当に大きいのは、「次のことを考える余白」が戻ってくることです。
授業をどう改善するか。
生徒にどんな声かけをするか。
自分は何を学び直すか。
そういう、人間が考えたほうがよいことに時間を使えるようになります。
AIを使う目的は、ただ仕事を速く終わらせることだけではありません。
自分にしかできない仕事に、ちゃんと時間を使えるようにすること。
そのために、AIに任せられる仕事を任せていく。
今回のテスト作成は、その価値を強く実感した出来事でした。
リスニング問題、筆記問題、模範解答。
この3つをAIで作れたことで、定期考査づくりの感覚がかなり変わりました。
たぶん、次回からもこのやり方を使うと思います。
そして、そのたびに少しずつ自分の型をAIに反映させていくと思います。
AIに仕事を丸投げするのではなく、自分の型をAIに手伝ってもらう。
その感覚が、今のところいちばんしっくりきています。
私はこのやり方でうまくいきました。
もしよかったら試してみてください。
それではまた。






リスニング問題が作れるのはとても大きなメリットですね。
AIにマーク形式選択問題を作ってもらいましたが
指示が悪く20万のうち10問が全てB。
使ったらとても楽な反面
チェック側の対応も求められますね。
業務改善素敵です。
テストづくり地味に時間持っていかれますよね。しかも進学校とかだと塾にデータベースが作られていたりするので使い回し注意で、気が抜けないですしね。
僕の働く県では今はまだ問題作成にAIは使っていけないことになっているので、✌️草稿✌️を作って参考にしています。スキルにするとそういうの本当に捗ります。