定期考査の作成をAIに任せて帰宅したら、翌朝には完成していた
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定期考査の作成には、まとまった時間が必要です。
問題を考えて、配点を決めて、解答を作って、全体のバランスを確認する。
気づけば、かなりの時間を使っています。
私は高校で英語を教えていますが、テスト作成は毎回、まとまった集中力を必要とする作業です。
授業の合間や放課後の空き時間ではなかなか終わりません。
この作業を、AIに任せられないか。
最近、私はそんな実験をしています。
帰宅前に依頼して、翌朝に確認する
使っているのは、Antigravityにインストールした拡張機能です。
テスト範囲や出題形式などの条件を指示すると、AIが問題文、配点、解答をまとめて作成してくれます。
定期考査をゼロから作成させると、完成までに15分から20分ほどかかります。
ただ、その間ずっと画面を見ている必要はありません。
AIが作業している間に、別の仕事を進めたり、本を読んだりできます。
先日、職場を出る直前にAIへテスト作成を依頼しました。
通常、AIは作業中に「この方針で進めてよいですか」と確認を求めてきます。
帰宅後は対応できないため、その確認を自動で許可する設定を済ませて、AIが単独で作業を進められる状態にしてから帰宅しました。
翌朝、学校に来てパソコンを開くと、すでにテストができあがっていました。
私が寝ている間も、AIは仕事を続けていたのです。
そのまま使えるわけではない
もちろん、完成したテストをそのまま使えるわけではありません。
現時点では、一度の指示だけで私が満足できるテストを完成させるのは難しいです。
問題の難易度が合っていなかったり、出題の意図がずれていたり、私が重視している形式が反映されていなかったりします。
たとえば、リスニング問題の読み上げ回数や、長文読解の設問の並べ方など、細かい部分にこだわりがあります。
こうした部分は、まだAIには伝えきれていません。
そのため、翌日にAIと何度かやり取りをしながら、理想とするテストへ少しずつ近づけていきました。
完璧ではありません。
でも、ゼロから全部自分で作るのとは、明らかに違います。
たたき台がすでにある状態から始められるだけで、作業の負担はかなり軽くなります。
修正を「次回」に残す
ここで終わらせると、次回も同じ修正をすることになります。
そこで、修正作業を終えたあと、AIにこう伝えました。
「これまでのやり取りを、すべてスキルに追加しておいて」
今回伝えた修正内容を、次回のテスト作成に反映させるためです。
AIには「スキル」と呼ばれる仕組みがあります。
過去のやり取りから学んだことを記録しておく場所です。
「配点は大問ごとに均等にする」「長文読解は本文の流れに沿って設問を並べる」といった私の好みを、ここに残しておきます。
次回テストを作るとき、AIはこの記録を読み込んでから作業を始めます。
だから、同じ修正を繰り返さなくて済むようになります。
一度使って終わりではありません。
使いながら、自分の好みや判断基準を少しずつ覚えさせていく。
この積み重ねによって、AIは少しずつ「私が求めるテスト」を作れるようになっていきます。
ここで面白いのは、AIに修正を伝える過程で、自分自身の判断基準も整理されていくことです。
「なぜこの問題ではなく、あの問題なのか」
「なぜこの配点にしたのか」
AIに説明しようとすると、自分でも言葉にできていなかった基準が少しずつ見えてきます。
AIを育てているつもりで、実は自分の仕事のやり方を言語化している。
そういう側面もあると感じています。
AIの価値は「速さ」だけではない
本当に一度の指示だけで完成するようになるかは、正直まだ分かりません。
ただ、毎回の修正を記録して、次回に反映させていけば、人間が手を動かす量は確実に減っていくはずです。
将来的には、職場を出る前にAIへテスト作成を依頼しておけば、翌朝には確認するだけで済む。
そんな働き方が、当たり前になるかもしれません。
AIの価値は、目の前の作業を少し速くすることだけではありません。
自分が働いていない時間にも作業を進めてくれること。
使うたびに、自分の仕事のやり方に少しずつ適応していくこと。
この二つが重なったとき、AIは単なる便利な道具ではなくなります。
育てるほど、自分の仕事を理解してくれる存在になっていきます。
教師が本当に使いたい時間へ
テスト作成に使っていた時間が減れば、その分を別のことに使えます。
生徒の様子をもう少し丁寧に見る時間。
授業の進め方を考え直す時間。
同僚と情報交換をする時間。
教師が本当に時間を使いたい仕事へ、少しずつ戻っていけます。
最初から定期考査のすべてを任せる必要はありません。
まずは、設問案を出してもらう。
配点を考えてもらう。
解答例を作ってもらう。
小さな部分から任せて、修正した内容を次回に残していく。
そこから始めるだけでも、AIは少しずつ、自分専用の仕事相手に育っていきます。
これは定期考査に限った話ではありません。
繰り返し発生する作業であれば、同じやり方で少しずつAIに任せていける可能性があります。
この実験はまだ途中です。
うまくいったことも、つまずいたことも、引き続き共有していきたいと思います。
それではまた。





